「両手に君の告白を」アフレコ(ミニ)レポ

発売されてから二ヶ月余りがたちましたので、今更なレポで
ごめんなさい。ちょうど仕事がたて込んでいた時期だったことも
あり、なかなかお届けできない内にこんなに日が空いてしまい
ました(涙)。楽しみに待ってます、とメッセージをくださった
方々、本当に遅くなってしまってすみませんでした。ではでは、原作者から見た収録現場の感想などをちょこっとお伝えいたします。
内容は、当時のメモを頼りに再現してみました。

今回は、なんといっても初登場の架月兄@小西さんが注目だった
わけですが、収録の前に櫻井さんが「小西くんが、嬉しそう〜に
楽しそう〜に、この役を演じるのが今から目に浮かぶようです!」
と言われた通り、小西さんは実に魅力的に、意地悪でノーブルな
祥平を演じてくださいました。
現場では終始テンションも高く、事あるごとに「祥平ヘ〜イ♪」
と歌っていらしたせいか、ブックレットにもその名残りが(笑)。
「昨日、新しいサインを考えたばかりなんです。教えてあげます」
と言われたのですが、すみません、覚えられませんでした……。
(いや、凄く難しかったんですよ〜!)
初めに演技のトーンを決める時も、こちらの「もう少しくせ者風
に」「なんか面白がってる感じで」などなどの細かな注文に余裕で
対応、次にはビシッと想像以上のお芝居で答えてくださるところが、
本当に感動でした。ラスボスに相応しく、実にカッコよかったです。
ところで、小西さん曰く「僕は、王様と建築家と櫻井くんの兄を
やることが多いんですが、今回は見事にトリプルで重なりましたね〜笑)」と。言われるまで、まったく気がつかなかった私もどうよ、と思いますが、お初とは思えない祥平っぷり(変な日本語)でしたハート

そんな彼と時にシリアス、時に軽妙に絡む役の浅香@神谷さん。
浅香を演じていただくのも三回目、感情がはっきり渉に向いていると
自覚したこともあり、今回はアドリブが飛び出す一面も(CMで「渉く
んの寝顔…じゃない笑顔を」のくだりは神谷さんのアドリブです。
そうだよね、渉の寝顔見たいよね、と思わず浅香に同情……笑)。
神谷さんが声を担当してくださったことで浅香株はかなり上昇して
いるのですが、今回の「好きだ」という告白も熱演のお陰で原作
以上に切ない感じに。ご本人も「やっと好きと告白できた」みたい
なことを後で仰っていましたが、「いや、この後で浅香は大変なこと
になるんですよ〜」と私とライターさんとで軽いジャブを入れると
「えええ……!」と動揺しておられました(すみません)。

作中のオアシスとして人気の川村くん@坪井さん。
お芝居ではコメディ調ですが、素で話されている時はとてもカッコ
よくて美声です。その坪井さんと収録後、少しお話しをさせていただ
いたのですが、不意に真面目な顔で「先生にお願いがあります」と。
い、一体……と緊張する私に坪井さんは一言、「川村にも、下の名前を出してください!」−−そうですね、すみません……。
(「最新刊では出てきたんですよ」と言いつつ、咄嗟に答えられ
なかったのは内緒だ)
今回は川村のセリフがとても多く、しかもずっとテンションが高い
ので大変だったと思うのですが、最後までにこやかに明るい演技で
場を湧かせてくださいました。特に、オークション場面は川村くんの
独壇場ですからファンの方は必聴ですよ。

そうして、もはや架月と渉として四回目、安定した演技と甘い雰囲気で「その指」の世界を体現してくださった櫻井さんと鈴村さん。
その息の合いっぷり、ますます磨きがかかっていて感動ものです。
とにかく、収録後のインタビューで櫻井さんのボケを鈴村さんが拾う
拾う(笑)。そこに、たま〜に櫻井さんがボソリと突っ込み返す、
その間がなんとも絶妙で「このままラジオで流しても面白いのに」と
真面目に思うほどでした。内容は主に学園祭の思い出についてでし
たが、お二人の掛け合いの印象が強くて笑ってばかりだった気が
します。また、コメントで一作目の収録について鈴村さんが思い出
を語ってくれましたが、私を含めてスタッフの人も感心するくらい
本当によく覚えていらしてびっくりでした。確かに収録が午前様に
なり、お二人は一緒に帰られたのですが、その後であのような会話
をされていたとは(笑)。
実は、収録の間中なぜだか櫻井さんはずっと裸足だったのです。
雑誌のレポにもありましたが、スタジオでストレッチなんかもして
たりして、健康に目覚めた(?)ような感じでした。
一方の鈴村さんは、日焼けで真っ黒。渉もかくやという元気っぷり
です。以前の収録時(くすり指)のインタビューで「僕は渉が大好き。
いい奴ですよ、彼は」と友人のように語ってくださったのがとても
嬉しくてよく覚えているのですが、聴いている方がもし同じように感じ
てくれているなら、それは間違いなく鈴村さんの演技のお陰だなぁ、
と思うくらい、いつも現場を賑やかに盛り上げてくださいます。
今回は、もう徹底して櫻井さんの拾い役(?)でしたが、隣に鈴村
さんが相方のようにいるから安心してボケられるんじゃないかな、
と勝手に思ってしまった私でした(それくらい、名コンビだったと
いうわけです)。もちろん、お芝居の方も呼吸はばっちり。
櫻井さんは、今回の架月を演じるにあたって「今までより喜怒哀楽を
ストレートに出すようになってきた。もっと素直にやっちゃっていい
のかな」と思われたそうですが、段階を経て変わってきた架月という
キャラを、本当によく理解してくださっているのが感動ものでした
(その隣で、鈴村さんが「渉は最初から素直だったけどね!」と勝ち
誇ったように言うのを「はいはいはい」と軽〜く流していたのが
またおかしかったです)。

今回のCD、前にも言ったようにシリーズ中で一番甘い内容だと思うのですが、ラストのキスやラブシーンも本当に優しい空気が流れていい感じだったので、収録後に「尺の関係でどこかカットする可能性が」というスタッフの方に「ラブシーンだけは、カットしないでください!」と思わず力説してしまいました(恥)。でも、結局カットはしないで済んだみたいです。よかったよかった。(CDでこんなリクエストしたの、実は生まれて初めてです。それくらいお気に入りです♪)
改めて言うまでもなく、本当に今更な話題になってしまって申し訳なかったですが、ちょっとでも現場の雰囲気やキャストの方々の様子を知ることでCDの楽しみを増やしていただければ幸いです。また、ここに書かれているのは、あくまで「神奈木の目を通した、個人的な感想」です。そのことをご理解の上で、どうかお読みくださいね。
長々とお付き合い、どうもありがとうございました。

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